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『落下の王国』感想

4Kデジタルリマスター再上映!ありがとうこの企画を決定した偉い人!おかげで初鑑賞できました!
もうこの映画の存在を知って、本物の世界遺産を舞台としたという作品内容に興味を持ち、しかし見る手段が乏しいと知っては定期的に諦めるということを何年定期的に繰り返してきたのだろう? 思えば月イチゴローで紹介してたのを見た時に既に存在を認知していた=あれは公開当時の特集ということは、2008年から? 17年越しにようやく本編を見れたということに?

しかし見た感想として、大人になった今だからこそこの映画のすばらしさが分かるのだという気がするので今見られてよかったです。
というわけで下記細かいあらすじ・ラストまで触れたネタバレを一切気にしない感想です↓

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『ボーはおそれている』感想

鬼滅も近畿地方も8番出口もMERもヒックとドラゴンも観たいんですが、そろそろどれか観たいな…と思って開いた金曜夜の上映スケジュールの中、一週間限定上映の『ボーはおそれている IMAX版』が目に留まり、えっ…!?という葛藤の後、チケットを買ってしまっていました。

いやわかってる。絶対鬼滅観た方がいいよね。近畿地方もちゃんと怖いらしいしさ。白石監督作品好きだし。8番出口もかなりちゃんとした出来らしいじゃん。MERもめちゃくちゃ評判いいから気になるしさ。ヒックとドラゴンのCGアニメの方昔見て内容は覚えてないけどめちゃめちゃ面白かったのは覚えてるから実写も興味あるよね。
全部、全部さ、きっと見たら面白いのよ。保障されてるのよ。
それに対して「ボーはおそれている」はさ、感想検索すると見事に評価が「最低」か「自分は好き」しかないわけ。割合的には6:4か7:3ぐらいかも。

なんかもう最近ね、観る前から絶対に面白いって信頼のある作品よりも、つまんねーかもな…っていう博打要素のある作品の方がスッと観れるんだね。
ギャンブルにハマるのと似てるのかもしれないね。スロットとかもさ、ハズレがあるからこそ当たりへの期待値もつり上がって、いざ当たった時にドーパミンがより多く出て、ハマっちゃうらしいじゃん?
ショート動画延々見ちゃうのとかもその仕組みなんだって。
もうね…きっとそうなんだね…。魂がさ…ひねくれちゃってんだね…。

というわけで観たんですがめちゃめちゃ面白かったです。「好き」側の人間でした。サンキューアリアスター!
いやでも別におかわりは全然したくないですけどね。それはミッドサマーもヘレディタリーもそうだったから。「もうたくさんだよ」がアリアスター作品の良さだからね。

既に配信もやってる作品をあえてIMAX料金を払って…!?という葛藤があったんですが、いや見る価値大ありでしたね。配信って飛ばせたり止めれたりしちゃうから、こういう観るのが苦痛なシーンのありそうな作品ほど劇場で拘束されて観る価値があるんですよね。
そしてIMAXスクリーンの価値もありましたわ。まあ画面おっきくてキレイで悪いことなんて無いんで基本どんな作品もIMAXで観た方がいいに決まってるんですが、この映画で「没入感が増すこと」ってかなりのバフだったと思う。

あと前もって「映画ジャンル:コメディ」ってハッキリ言っといてくれて助かりました。笑っていいと思って観るともう爆笑シーンの連続で、ずーっとニコニコしながら観てた。すさまじいギャグの量じゃなかったですか? 3時間よくこんなあらゆるオモシロシーンを連発出来るなと思って感心しました。

というわけでどこが面白かったか書きたいので以下ネタバレ感想でお願いします。

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『教皇選挙』感想

ポスターのかっこよさと評判、何よりコンセプトの魅力にずっと見たくてウズウズしてた教皇選挙をようやく観てきました!期待通りめ~っちゃ面白かったです!!
日本橋のTOHOで観てきたんですが一番でかいTCXのスクリーンでやってて、バチバチに決まった画とレイフ・ファインズの苦悩する顔をでっかい画面で観れてサイコーでした。お客さんも沢山入ってたな。
関係ないですが夜行ったら周辺の街並みがオシャレすぎてビビった。映画のセットみたいで、そこを花金で浮かれているサラリーマンたちが行き交ってました。チャリで行ったんですけど駐輪場も地下にあって、自転車ごとエレベーターに乗って格納しに行くようになってて景観維持への情熱を感じた。なんかビルの隙間にちっちゃい神社?も点在してて、どこも桜が咲いててキレイだったなあ!

映画のストーリーとしては宣伝されてるまんまで、教皇がいきなり亡くなってしまったから次の教皇を決める選挙を行わなければならない!っていう話です。
コンクラーベというその選挙がまあすごい。情報漏洩や、逆に外界からの影響を遮断するため、各地の枢機卿が選挙会場に泊まり込んで寝ても覚めても選挙に明け暮れる!誰かが2/3以上票を獲得するまで何度でもやり直し!教皇決まるまで帰れま10!
なので自ずと舞台はクローズドサークルの様相を帯びてくるってワケ。まあ雰囲気だけですがね!でもこんなん面白いに決まってますよ!物語っていうのはクローズドサークルものが一番面白いんだから!!

それにしてもこの催しを作品の題材に選んだ制作者のセンスがすばらしいですね。
かつて民主政治の始まりとしてギリシャのポリスで行われていた頃の選挙は市民全員が広場に集い投票する直接選挙制で、直接選挙だけが厳密な本当の民主政治と呼べるが、広い世界に多くの人口が暮らす昨今ではそんなやり方で選挙するのは現実的に不可能、今はほとんどの国が間接選挙制で政治を決定している…というのは政治経済の初めの方で勉強する話ですが、現代にもこんな無骨な選挙制度がこれだけの規模の組織で残っているんですね~。
いや冷静に考えると選挙する枢機卿も選ばれた人間で、ある意味一般信者を代表して集まってるわけだから普通にゴリゴリの間接選挙と言えるのかもしれないですけど。
でも選挙させるのはあくまでサブ的な役割で、そのために任命されてる人たちじゃないですよね?
何より集まった後の決め方が脳筋ですよ。一票一票神に誓って入れて、燃やして、また神に誓って入れて、燃やして、外界には煙の色で決まったかどうか逐一狼煙として知らせて、決まるまでそれを毎日やるという…アナログすぎる。まさに根競ーべ。(すみません、言いたい誘惑に負けました)

しかし伝統の建物、伝統の服、伝統のしきたりで枢機卿団が動く一方で、教会の外の駐車場には普通に最新の車とかバイクが止まってるし、移動は乗り合いバスだし、選挙始まるまでは法衣着た枢機卿が電子タバコ吸ってたりカバーつけたスマホを弄ったりしているチグハグ感が面白い。
古い伝統と新しい文化が融合しているというよりは、もっと消極的な、とっくに肉体と生態は資本主義と文明の波の濁流に遠く流されているけど、精神的な営みはその速度には追い付けないから、遠く流された現在という地点から思い出し思い出し丁寧に〝追いつける頃〟をなぞっている…というような儚さを感じます。
まあその「そこでなら追い付ける」という感覚も、結局は幻想に過ぎないのでしょうが…。

というわけで以下からネタバレ感想です。
この映画はネタバレなしで観た方が絶対にいいのでまだ見てない方は以降読まないでください!!

↓↓↓

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バンパイアハンターD観た

リバイバル上映中のバンパイアハンターD観た!!すごかった。(素朴な第一声)
お名前は存じてたんですが初見でした。菊地秀行氏の小説も魔界都市ブルースだけ一冊ぐらい読んだことあるんですが、バンパイアハンターDの方は読んだことなし。

何故観ようと思ったかというと、すごいと言われている作画がどんなものか気になったし、せっかく未見の映画をリバイバル上映してくれてるんだから映画館で見てみたいし、田中秀幸が好きだから…。

ところで唯一読んだ魔界都市ブルースの何かのエピソード、最後まで読んだはずだし面白いと思ったことは確かなんですが、読んだのが結構前のせいなのかおかしなことに内容をまったく思い出せない。秋せつらがとにかく美形だったことしか覚えていない。(秋せつらに実際会った人の感想?)

バンパイアハンターDは映画『メトロポリス』と同じ年に同じ会社(マッドハウス)で制作だったらしいですね。メトロポリスの方はレンタルされた当時観たことがあります。細かい絵が細かく動きすぎていて、子供ながらに作画のやばさを感じた作品でしたが、これと同じ年に制作…? 恐ろしい…。

というわけで以降ネタバレ感想です↓

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トワイライト・ウォリアーズ観た

ファーストデイだったので、なんかめちゃめちゃタイトルを目にするし観とくかと思って観ました!
お、面白かった…!!

マジで。RRRと張る。
どっちもタフネス!!な映画ですが、RRRは選ばれし特別な者の義務っていう感じのノブレスオブリージュの文脈が感じられるのに対して、トワイライト・ウォリアーズは雑草根性というか、その場所で生活する一構成要素として我武者羅に足掻くという視点の違いを感じました。

どっちもそれぞれの良さがあると思います。RRRの荘厳な挿入歌で雄々しく「見よあの男の姿を」みたいな壮大さで盛り上げる派手さは、伝説の人間の叙事詩みたいなスケールだからこそ出来る盛り上げ方だし。
しかしトワイライト・ウォリアーズの、ただ一人で安心して生きていたいだけ、しかしそれすらも困難で頼れる人も居ない中で、孤独でも必死に足掻いて人間らしく生きようとする主人公の苦労の身近さに私はすっかり食らってしまいました。

前半も頑張れ…頑張れ…と思って観てたし、ホームを手に入れてからは良かったねぇ…良かったねぇ…と思って観てた。マジいい映画…。
そして終わってみて一番好きなのは王九です。こいつ何なの?

というわけで以下ネタバレ感想です。

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忍たま乱太郎~ドクタケ忍者隊最強の軍師~感想

め~~~~~っちゃ面白かったですが!!!!!!????(大興奮)

というわけでネタバレ注意で感想書かせていただきます。

初見感想とかではありません。私は忍たまをジャンルとして嗜んでいるし二次創作小説を数本アップしているしほぼすべての生徒の人となりを把握しています。推しは一年ろ組の伏木蔵くんです。対戦よろしくお願いします(自己紹介)

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ホールドオーバーズ観た

お久しぶりです。なんか別に仕事が特別忙しくなったというわけでもない気がするのに妙に気忙しく、一切日記を書く気にならずに12月が過ぎていきました。これが師走ってことか…

気付けばもうクリスマスです。メリークリスマス。そしてこのクリスマスに相応しい映画を見ました。『ホールドオーバーズ』なんとアマプラで観れます!まさにこの時期、年末も含む時系列の映画なので今観る映画に超オススメ!

それにしてもめちゃくちゃいい映画だったんですが、あんまり感想が出て来ないですね。というのもロボットドリームズは「でもさあ…!」とか「あのさあ…!」とか、もっとやりようはあったんじゃないかみたいな、でもわかるけど…みたいな引っ掛かりの部分が沢山あったので言いたいことも沢山あったわけなんですけど、ホールドオーバーズに関しては「そうだよね…」の集積で出来上がってるのでもう言うことがないんですよ。ひたすら胸がいっぱいになるだけ。

でもせっかくなんで以下ネタバレ感想注意。

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