父親が話す「どうやったらそんな医者になれんの」の塊であるドクターKという存在が、何百年も前から時の権力者に狙われつつも血統主義で密かに引き継がれてる存在で、それを今引き継いでるのが自分の先生であると明かされて。
その先生が「本来は村の外に出ることは許されない存在だった、人命と医術の継承のためなら法を侵すことも厭わない」と断言したってことは、どうやって一族はその技術を継承可能にしてきたのかとかも薄々察しがつくわけで。村の人が妙に医学に詳しく協力的だった理由とかも。
普通じゃないスキルを得るには普通じゃない環境と過程が必要であることは自明の理だから…。例えば免許も持たない10歳の子供が初めてする開腹手術の被験者になることを患者が喜んで同意するような特殊な環境が…。
その上で倉津医大の件に「マッドサイエンティストじゃない?」と素直な感想を言ってしまったほど、龍太郎からしてみたらそんな人体実験に踏み込むような法の外にある医療者の世界は遠く無関係なものだったわけで。
龍太郎はただ人に奉仕できる医者になりたかっただけで、真っ当に医者として学ぶだけでもそれは普通レベルなら叶うはずだったわけだから。
父親がそんな極端な所にどういうつもりで自分を放り込んだのかとか、何も知らないまま暢気に過ごす自分はどれだけヘボく見えただろうとか、その上で先生はここに残る選択肢を自分に許している、というより試してるって事とか、全部理解して、その上で一人ぼっちでこれからのことを考え続けたんだろうな…という絵。
普段あれだけ明るく食いしん坊なのに、ショック受けたら一切食えなくなるし気持ちの整理がつくまで目も合わさなくなるの真っ当すぎてめちゃくちゃ好き。逆にすごい強いと思う。自分の問題は誰にも相談しないし解決するまで馴れ合うの一切やめる潔さ。
こういう、自分以外の一切から孤立しても自分の答えを出せる人間が好きです。
龍太郎ってダントツで白衣ばっか着てるイメージだなっていう絵
龍一の所業にちょっとキレてる先生の話。
結構クリティカルな話が書けた気がしてめちゃめちゃ気に入っている。
スパドクは知らんけど、K2はその辺でフラッと出会った市井の医者も素晴らしい人間ばっかりじゃないですか。
だからKだの一族だの特別な医者だの自分の人生を変えた存在だの何だの…知らんがな、という気持ちが読者としての私の中にある。
だからこう、作品の正規顧客じゃないのかも。(?)
そこ含めて面白いなって思って読んでます。いつもありがとうございます。(??)

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