ここ最近残業で苦しめられていた仕事が昨日で終わり、翌日の今日は久々に有給をとって、都合のいいことに気温の高い小春日和…。
テレワークで連日夜しか外に出ないヴァンパイアのような生活が続いていたので、外に出て光合成しないと…と思い「図書館 蔵書数」で検索してなんか評価が高かった「日比谷図書文化館」へ電車でGOしてきました。
ワァ~!2点透視図!
さっそく本を見に上へ…と思いましたが、1階の展示フロアで特別展『実録 桜田門外の変』が開催中。
かっこいい…。
チケット500円だしせっかくなので見ていくことにしました。
・井伊直弼がどういう流れで恨まれるに至ったかの解説
・襲撃した18名の名前とその末路
・当時その件について記した書簡
・事件の様子を描いた絵図(いっぱい)
・その他関連資料等
などなどが解説つきで展示されていて見応えがありました。
犯行現場の当時の地図が見られるんですが、普通に地図の中に「日比谷」の文字もあって見てる会場のわりと近所であるため、妙に生々しい。
当時現場にあった木は今もそこに生えてるらしくて、そう考えると木ってスゴイ。
井伊直弼はその場で首級を上げられて亡くなったわけですが、すぐにそれを公表すると混乱を招くためしばらくの間死んだということは幕府によって伏せられていたとか。
しかし白昼の目撃者が大勢いる中での事件であり、当時通信など無くても「そういった事件があった」という情報が全国に伝播するスピードは非常に早かったらしいことが日付入りの記録でわかります。近隣の藩には数日中、遠く離れた藩にも二週間以内にはすっかり知られているという感じ。
時系列の解説はペリーの一度目の来航あたりからされていて、事前にオランダの使節団からペリー来るよって情報を聞いてたのに何の策も講じずに迎えた幕府の体たらくを嘆く書簡なんかが残ってました。
ペリーは将軍と会談したがったけど、徳川斉昭が病気だから出来ないということでまた来るわと言って一度目は一旦帰ったと。出航地から浦賀までペリーが通った海路が図解されてましたが、半年以上かかってて気が遠くなりました。遠路はるばるよくもまあ…それも二回も。飛行機が無いって大変すぎ。(ゆとり感想)
井伊直弼が大老に任命されたのはその後って書いてた気がしますたぶん。なんか派閥があって、とりあえず井伊直弼は攘夷派ではなかったと。
開国したいなら天皇の詔勅もらわないとマズイよって言われてたのですが、天皇は攘夷派であり出してはくれなくて、じゃあもういいとばかりに井伊直弼は詔勅ナシで開国に踏み切っちゃった。
そしてその後一年ぐらいに渡り松田松陰とかの反対派を粛清する「安政の大獄」をやらかす。
これはそれだけ幕府の決断は重いんだと権威を高める狙いがあったそうですが、却って不信感を与える結果となったと。
そして薩摩の攘夷派武士たちが、天皇をコケにしている許せんといきり立ち、なだめる藩主を振り切って脱藩し、18名で江戸まで向かい、決行がわりと延び延びになっての3月3日、事件発生と。雛祭りに起こった事件だったんですね~(日本史を真面目に勉強していなかったことが分かる感心)
それだけホットなニュースだったこともあり色んな画家の書いた桜田門外の変図がありました。
下記は撮影OKだったやつ。
当日は季節外れの雪だった、というのもまた話題性があったんでしょうね。
混乱を伝えるために引きの絵ばかりですが、どの絵もことごとく血なまぐさくて刺激的でした。
また、当時のことを伝えるこうした絵や文章のどれもに、書き手のこう思わせたいという恣意が混じっているということが解説されていてリアルだなあと。
その後図書館の方で呼んだ本に「記憶は思い出せば思い出すほど歪んでいく」とも書いてありましたし、過ぎ去った時点で純粋な現実性を保った過去なんて存在しないんでしょうね。
井伊直弼はその日登城する日で、要するに出勤途中をやられてしまったと。
そういう定例の登城日には江戸城の前では同じように謁見の手続き?を待つ行列が出来ていたという図があって、なんか今で言うと霞が関の通勤ラッシュで定例会議のために会社向かってるとこをテロリストに刺された感じかあ…とやるせなくなってしまいました。
井伊直弼とか松平何某とか重要ポストの人はかなり江戸城の近所に家があったみたいで、井伊邸とか松平邸とか書いてる地図もあったりして、通勤時間は短いに越したことないもんな…とか思ってたら「井伊直弼も真面目に働いてただろうに…」みたいな同情の気持ちになってきた。
でも安政の大獄の粛清により学者などの国にとって貴重な財産となる人材が多く命を落としたとも書いてあってそれはそう…とも思い。
でも犯行のあと出頭した実行犯の供述読むとその辺はあんま関係なく、ひとえに天皇をコケにしたことが許せなかったっぽくて、その辺りを脱藩前上の人間は諫めてたけど効果がなかったという経緯も鑑みると何とも複雑な気持ち。
あと神社にお参りしたら偶然浪人たちが襲撃の相談してるの聞いちゃった女性が松平邸に駆け込んで通報したことで松平家はその日の登城を取りやめて巻き込まれずに済んだみたいな話も書いてあって面白かった。
トータルの感想としては、この頃と今ってわりと近めに地続きなんだなという感じがしました。呼び方とか形態が違うだけで同じことをやってる感がすごい。
最近移民問題が取り沙汰されることが多くなってきているのもあってこの特集なのか?という穿った発想も浮かんだりして。
あと浮世絵がかっこよかったです。やっぱ日本の絵って線の芸術で、漫画の原型もここなんだなと改めて思いました。
そして展示を見てタリーズでカフェオレと甘すぎるケーキを食べて回復した後は図書館フロアへ。
評判通り蔵書数がすごい!いっぱいあるぅ~!そして閲覧ブースもいっぱいある。
「千代田区民専用席」っていう席がいくつかあって「す、座りてぇ~www」と思いました。千代田の民じゃないので無理でした。
面白そうな本が無限にあって目移りしちゃう…。切実に近くに住みたい。
貸出はせず、その場で2冊読んできました。
感想は例の読書アプリに書いた↓
沼門 (swam698) さん – Reads | 読書のSNS&記録アプリ
家だと何だかんだインターネットしてしまうのでやっぱり図書館は捗りますね。
中身の感想もアプリですぐ書いてまとめられるし。
もっと図書館を開拓していこうかな。
というわけでかなり文化的な休日を過ごせました。もっと外に出よう。

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