王子様のお通り

本人視点のタイトル:針の筵。

休み時間に外の自販機までジュース買いに来た(外の自販機にしかないジュースに好きなやつがあったから)だけなのに、動物園のパンダぐらい注目を集めてしまう龍太郎。

龍太郎はガワだけなら振舞いによっては高総のプリンスとして君臨できるポテンシャルがあったが、本人が一ミリもそんなガラではなく、しかし研修医Aとして紛れるには浮いており、ピエロを演じることで馴染もうとしてもその振舞いは上下関係と風紀を重んじる監督役から疎まれたため、もう詰みッ詰みッ。

龍一のこともどういう人間か周囲の人間より全然知らないし、淳子のことも「へえーオフクロが…?」の反応見る辺りおそらく全然知らない。でも周りはあの凄い二人の一人息子でプライベートなことも知ってる特別な人間って目で見てくるわけ。実際はロクな会話も無いのにッ!

でもオヤジの人生に一番でかい影響を与えた男のことは名前や存在すら知らなかったのに、オヤジの頭と腹に傷跡があることは知っていたりする。歪…!いや小さいころは一緒に風呂に入った事とかもあっただろうからその時「これなにー?」みたいな話したんだろうけど…!
結局通じたコミュニケーション取れてたのが小さい子供の頃だけだったから、いつまでも子供だと思っている意識が抜けなくて、20代も半ばに差し掛かった息子のおかずを残したと思って横から代わりに食ってしまうような事件も起こってしまうわけですね。

一代で築いた華やかな王国の裏で盛大に家庭崩壊している高品家を愛でよう。