中島敦ってかわいそうだよな 「書きたい、書きたい」「俺の頭の中のものを、みんな吐き出してしまいたい」って、病で弱り切った身体で泣きながら33歳で無念の死を迎えて おそらく既に膨大に抱え込んでいた豊かな頭の中の想像を納得のいく質でアウトプットする技術が本人の中でようやく完成して、これからっていう時だったんだと思う そう思うと皮肉にも山月記の李徴と真逆なんだよね 李徴は社会のしがらみ全部捨てて隠遁して腐るほどアウトプットに専念できる環境を手に入れて好きなだけ書いた末に自分の作品に最後まで納得がいかなかった 中島敦は社会のしがらみの中でようやく納得のいく作品を書けるようになってこれから好きなだけ書いていきたいと最後まで渇望しながら亡くなった 悲劇だよ
